高橋大輔がアイスダンス選手として、2020年11月27日のNHK杯でデビューを果たし、再び脚光を浴びています。フィギュアスケートの男子シングルで、世界を魅了してきた高橋大輔選手の新たな挑戦が始まりました。現在34歳となった高橋大輔選手のアイスダンス挑戦に迫ってみましょう。
アイスダンスに転向
2019年12月の日本選手権で、男子シングルとしての競技生活を終え、2020年1月からアイスダンスに転向しました。2019年9月末にアイスダンスへの転向が発表された時には、驚きもあったことでしょう。
種目は変わっても競技を継続し、現役選手としてチャレンジし続けることに嬉しさを感じた方も多いのではないでしょうか。アイスダンスは、男女のカップルで競技をおこないます。
気になる競技のパートナーは、村元哉中(かな)選手。年齢は7歳違いですが、ともに関西大学出身、同じリンクで練習もおこなうなどした間柄です。
村本選手は6年前の2014年に、アイスダンスに転向しました。2015年から全日本選手権で3度優勝、2018年には平昌オリンピックにも出場した実績を持つ、アイスダンスで有名な選手です。
高橋選手がアイスダンスに興味があることを伝え聞いたことで、村元選手から連絡を取り、二人が競技をスタートするきっかけになりました。
高橋大輔が主演で、2019年7月に公演されたアイスショー「氷艶」で共演したことも、決意する上で大きかったのかもしれません。
氷上の社交ダンス
フィギュアスケートには、男女のシングルとペア、アイスダンスの種目があります。アイスダンスは「氷上の社交ダンス」とも呼ばれ、息の合ったステップやリフトなどが特徴的です。
高橋選手は、世界的にもステップの上手さには定評がありました。しかし、シングルとアイスダンスはスケート靴も違うので、滑る感覚や技術的も大きく異なるのです。
他の競技を習得するのと同じくらい高い壁があり、通常は慣れるまでかなりの時間が必要だそうです。基本的に二人が常に一緒になって滑るので、シングルとは違った難しさがあります。リフトの力強さも必要なので、肉体改造をしてパワーアップも図りました。
デビュー戦で健闘
NHK杯でのデビュー戦は、リズムダンスで2位、フリーダンスで3位となり、総合得点では3位の成績でした。アイスダンスの練習を開始して、まだ1年も経っていないので大健闘と言えるでしょう。
これまでアイスダンスは、日本において注目を集めることが少ない印象でした。高橋大輔選手のアイスダンス転向は、競技の発展に大きな影響力を持っています。
次戦の予定は12月末の日本選手権、一戦一戦経験を積んで成長する姿が楽しみですね。目標の2022年の北京オリンピック出場を見据えて、ステップアップを続けます。
髙橋大輔(たかはしだいすけ):1986年3月16日生まれ34歳(A型)。岡山県倉敷市出身。
公式サイト:https://d1sk.com
村元哉中(むらもとかな):1993年3月3日生まれ27歳(O型)。兵庫県神戸市出身。