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公開日 2025年6月20日 最終更新日 2025年6月20日

「どくだみの花咲くころ」の3巻が間もなく発売される予定です。本作は、青年漫画誌にて連載されている、小学校を舞台とした元気いっぱいなようでやや不穏な友情物語です。

凸凹な男子二人が繰り広げる、不思議なムードの漂う日常が描かれています。では今回は、そんな「どくだみの花咲くころ」の3巻の発売情報やストーリーについて詳しくご紹介していきましょう。

優等生と問題児のイビツな友情

「どくだみの花咲くころ」は、2023年11月より講談社・月刊アフタヌーンにて連載されているコミック作品です。作者は城戸志保先生で、アフタヌーン四季賞2022 秋のコンテストで読み切り版が大賞を受賞したこと、X（旧Twitter）で大いに話題になったことで連載化が決定しました。

タイトルからは、特定の季節や花の香りなどが何となくイメージされますが、どのようなストーリーなのでしょうか。本作は、同じクラスに所属する小学5年生の男子が織り成す不思議な友情物語です。

一人は何事もそつなくこなす優等生、そしてもう一人は癇癪持ちでいつも予測不能な行動をとる問題児です。本来、交じり合うはずもない二人の日々が重なり合ったのには、ほんの些細なきっかけがありました。

まだ幼くピュアな二人が「創作」の世界を通じて影響を与え合うさまに読み手も心を動かされていく、そんな作品です。「どくだみの花咲くころ」の第3巻は、2025年6月23日（月）に発売を予定しています。

 

「どくだみの花咲くころ」のストーリー

主人公・清水（きよみず）くんは、小学5年生の男の子です。彼は自他共に認める優等生で、他者から妬まれたり嫌われたりしないよう、無難な振る舞いを心がけています。

しかしそのためか、刺激や変化に乏しい毎日で、退屈な気分のまま学校に通うことが多くなっていました。そんな清水くんのクラスには、落ち着きがなく癇癪持ちの問題児・信楽（しがらき）くんがいます。

彼と自分は相性が悪く関わるべきでないと判断した清水くんは、なるべく近づかないようにしていましたが、図工の授業でふと見た彼の紙粘土の作品に心を奪われてしまいます。

その日以来、信楽くんのことが気になり始め、彼の観察をするようになった清水くん。ある時、自宅の近所の空き地に信楽くんが入っていく姿を見つけます。

彼がいなくなってからこっそりその場所に行ってみると、何とも独創的な形状の草人形が置いてありました。人を凝視する癖がある信楽くんは、実はクラスメイトを草人形のモデルにしていたのです。

その作品にまたも衝撃を受けた清水くんは、信楽くんへの興味がますます強くなっていくのでした。広大などくだみの園にて、「普通」とはどこか違う不穏な友情が花開きます。

 

本作の魅力について

漫画好きな人たちの間では、既に大きな話題となっている本作。ストーリーの特徴や魅力は言語化しがたいものですが、二人の男子小学生の謎めいた友情を描いた作品です。

不穏な雰囲気も漂っていますが、ギャグ要素も多く、ゲラゲラ笑うというよりもニヤニヤしながら読めるという表現がふさわしいでしょう。

何でも卒なくこなす優等生・清水くんは、図工の時間にクラスメイトの信楽くんが作る独創的な作品を見て、すっかり魅了されてしまいます。

これまでの生活では、何かに熱くなったり取り乱したりすることなどなかったのに、信楽くんへの興味が先走り、優等生らしからぬ行動をとっていくようになります。

逆に、普段からよく予測不能な行動をとっていてクラスでもやや浮いている信楽くんが、なぜか清水くんといる時は落ち着いていて優等生さながらなのが、この作品の面白い点といえます。

あまりにも凸凹な二人がどうなっていくのか、はじめは不安な要素もあるのですが、読み進めていくごとにしっくりくる組み合わせであることが強く感じられます。

二人が真の友人関係になることができるまで、しっかりと巻を追って見守っていきたくなる作品です。

 

我を失うほど夢中になれるものを見つけたら

黙々と創作活動に取り組む信楽くんの姿、そしてそんな彼の作品に強く惹かれ、純粋な気持ちで観察と応援を続けていく清水くん。二人の関係がどのように変化していくのか、この作品がどのような結末を迎えるのか、全く想像できないことも多くの人を引きつける理由といえます。

読めば読むほど好きになれる魅力を持った二人。彼らの家族や学校の仲間たちなどもかなり面白く、安心して読み進められる雰囲気がありますので、漫画はあまり読まないという方でもきっと夢中になれるはずです。

 

講談社・月刊アフタヌーン「どくだみの花咲くころ」公式ページ：https://afternoon.kodansha.co.jp/c/dokudaminohanasakukoro/

 

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